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〈魔界都市ゴデス〉―女王ミスティ

皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、年末早々他社の宣伝か…?
違います!
違いますっっっっ!!!!

とうとう、とうとう、とうとう・・・・(しつこい)
魔界都市が弊社を襲う!?(←だいぶ錯乱している)

ということで菊地秀行先生の新作のご紹介です。



〈魔界都市ゴデス〉―女王ミスティ

おれは芥千里平(あくた るりへい)。
〈新宿〉じゃあ、ちっとは知れた「何でも屋」さ。
核兵器の調達から風俗店への女の紹介まで、〈新宿〉のことなら何だって任しときな。
こんなおれに、史上最悪のトラブルが降りかかってきたのは、ある冬の1日だった。
その日、おれは〈新大久保〉にある故買屋を訪れた。
色んなところから、訳のわからない品物を買い取っては陳列するその店で、おれは泥だらけの木棺に目を止めた。
店主の話だと〈亀裂〉の底から掘り出した品だという。
十年以上前、米軍のジェット輸送機が墜落した際、行方不明となった品だ。
何かピンときたおれは、中身も見ていないという棺を二束三文で買い取って、マンションの駐車場へ運ばせた。
木の蓋と本体の合わせ目には、子供たちのものらしい手の痕が残っていた。血の痕だ。
はたして、古代エジプトの呪法を施すと、そいつは中から現われた。
屍衣をまとった古代エジプト女王ミスティのミイラだ。
甦ったミスティは、おれから現代の話を聞き、〈新宿〉を自分の領土と宣言する。
そして、意に背く〈区役所〉の職員や警官、やくざどもを次々に叩き殺していく一方、勝手に律法を定め、奇妙な善政を敷いていくのだった。

その頃、米ニューヨークでは古代ミスティと対立し、惨殺された王ジュールの生まれかわりの大富豪サザンロードがジュールとして眼醒め、古代の戦士と最新の兵器を携え、〈新宿〉を訪れる。
せつらは〈区外〉に出ており、メフィストもいない。
ジュール=サザンロードの超科学兵器とミスティの魔力が〈新宿〉を舞台にぶつかり合う。
おれは何度も逃げようとするがミスティは離さない。
ついにジュールの魔手はおれへと伸びてくる!?




嘘じゃありません。
原稿もいただいております。
ということで発売予定は、3月!(かも?)
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『C市からの呼び声』小林泰三先生の書き下ろしクトゥルー!

突然ですが、『C市からの呼び声』小林泰三先生の書き下ろしクトゥルー、今年の12月に発売します!
実は、ずっと小林先生に原稿をお願いしていたのですが、ご多忙でなかなか順番が回ってこず(涙;
ですが、とうとういただいた原稿は・・・すごい!!すごいですよ!
何がすごいって・・・、お盆とお正月と誕生日とクリスマスと、えーとえーと、もうとにかく、ここまでサービスしてくれていいんですか!?と、かえって不安になって、ドキドキして、怖くて眠れなくなるほどなんですよ!!!
という陳腐な前置きはこのくらいにして、内容紹介します!

作品タイトル:「C市に続く道」

〈設定〉
Cthulhu(クトゥルフ)の復活が近付いていると不安視されている近未来、日本のとある寂れた漁師町に調査チームが訪れる。
彼らは対Cthulhu兵器を作るための研究所建設用の土地を探していた。
その村は地形や海流の関係で、常に陰鬱な気候の土地であり、淀んだ海水の中には奇形の生き物が多く住みついているいわくつきの土地であった。
人々の風貌は人間離れしており、周辺の住民からは忌み嫌われていた・・・。

〈登場人物〉
・骨折博士……平和主義者。できれば、Cthulhuを初めとする旧支配者とは戦いたくないと考えている。幼い頃、玩具修理者(!!)に遭遇した記憶を持っている。
・松田竹男……YITH技術の研究者。血沼博士の論文にあったタイムトラベル現象が起きているという仮説を立てる。
・篠山みどり……YITH技術の研究者。
・ビンツー教授……Cthulhuを初めとする旧支配者を倒すべきと考えている。ネクロノミコンの写本を所持し、旧支配者打倒の方策を探っている。
・メアリー……Cthulhuを初めとする旧支配者は存在しないのではないかと疑念を抱いている。
・馬子崎堅朗……近くの地林瓦斯戸と呼ばれる集落に住む学者。松果体を刺激することにより、見えない怪物を実体化させる。



ねっっ!!!

イラストは山田正紀先生のクトゥルー短編集『銀の弾丸』でお世話になった桜ヰココロ先生です。
すっごく無理なスケジュールで、すっごくわがままなカバーお願いしてます><

〈発売情報〉
発売予定日:2018年12月21日(たぶん!できれば!ギリギリ><)
書籍タイトル:『C市からの呼び声』
収録作品:「C市」(『秘神界』より再録)
       「C市に続く道」(書き下ろし)
単行本・ソフトカバー、1700円

書店への配本は、いつものごとく多くありません(;;)
読みたい方は、事前予約をお勧めします。

「ファントム・ゾーン」シリーズのお知らせ

2008~2009年、「ロスト・ゾーン」シリーズとして角川ホラー文庫より刊行されていた樋口明雄先生の作品が、
クトゥルー小説としてパワーアップして帰ってきます!
その名も「ファントム・ゾーン

まずは、既刊3冊に加筆修正したものを、上下巻の分冊で。
タイトルは『邪神街』(上・下)

あらすじは以下の通り。

《上巻》
〝御影町〟が消えた。人々は信州にあるその〝街〟の記憶をなくし、歴史の記録からさえも消え去るという怪現象が起こっていた。その集団記憶喪失事件の取材を命じられた、オカルト雑誌の女性記者・深町彩乃は、出張中の電車内で少年、藤木ミチルと出会う。東京の親戚の家に遊びに行っていたミチルは、ある日突然、叔母からこう言い放たれた。「あんた、いったいどこの子?」やむを得ず故郷である信州へと戻って来たが、彼が降りるはずの駅が消失していた……。ネタの気配を感じた彩乃は街のことを少年に質問するが、はっきりとした記憶がないという。「ぼく……怖いんだよ。本当はあそこに帰りたくなんかなかったんだ」少年の双眸からポロリと大粒の涙がこぼれ落ちた。彩乃は行き場をなくした少年と行動を共にすることにしたが、それは血塗られた逃避行の始まりでもあった。奇妙な黒衣の聖職者〝司祭〟に狙われるミチル。逃亡する彩乃と少年に、魔物に変貌した人々が襲いかかる。今にも、彩乃が魔物に喰い殺されるという時、突如ロングコートの大男が現れた。「頼城茂志。ミチルの〝守護者〟だ」コートの下からショットガンが取り出された。銃口が魔物に向けられ、落雷の如き炸裂音が響き渡る。彼らは消失した街〝御影町〟に潜入するものの、〝街〟は〝古き邪神〟の一族〝ザイトル・クァエ〟により、人々の畏れを具現化した名状しがたい世界と化していた。そしてミチルは、魔物を斃す存在といわれる〝発現者〟であるがゆえに、〝司祭〟の魔手に捕らわれる。

《下巻》
人々の心にある“恐怖”が“屍鬼”として具現化し、殺戮のるつぼと化した御影町。わずかに生き残ったものたちの命がけの戦いが始まる。その中にはかつての彩乃の恋人の京介もいた。
邪神に対抗できる唯一の存在といわれる“発現者”ミチルを救出すべく、深町彩乃は、“守護者”頼城とともに、生まれ育った町・御影町に潜入する。「これから長い夜が始まる。もう明日という日は来ない」頼城茂志がつぶやく。「二度と朝日を見ることはないのね」「この世界を出ないかぎりはな」
ミチルをさらった司祭も、かつては頼城が守護してきた“発言者”のひとりであった。
だが、200年を生きた頼城の身体はすでに限界を迎えようとしていた。男から女へ、女から男へとその力を託されていく“守護者”。頼城の死をもって、彩乃は“守護者”として覚醒する。
生き残るのは誰か? 光は闇の浸蝕を食い止めることができるのか!? 


そして、2017年には待望の書き下ろし新作も予定しています!

タイトル: 『クトゥルーハンター 〈屍鬼狩り〉』

 横浜港近くにある店〈CJ’s BAR〉。その二階にある〈深町探偵事務所〉。
 女探偵、深町彩乃は腕っ節が強く、街のヤクザたちからも一目置かれる存在。しかし、実は彼女は社会のそこかしこに潜伏し、邪神の復活をもくろむ 屍鬼たちを狩り出して抹殺する闇のハンターだった。
 彩乃の相棒は、犬のくせにアル中のウルフドッグ(狼犬)。名はミロドラゴビッチ。もうひとり、〈CJ’s BAR〉で演奏する美貌のピアニス ト、黒沢恵理香は、実はマークスマン級の腕を持つスナイパー。彩乃と恵理香は〈御影町事件〉のあと、クトゥルー・ハンターになるべく、店のマス ター、元傭兵であるジャック・シュナイダーの導きで、三年間、アラスカに渡って、プロから戦闘訓練を受けてきたのだった。
 その頃、人体自然発火や、躰じゅうから血液を抜かれた死体など、横浜市内各地で怪事件、異常現象が頻発していた。捜査に当たっていた県警のキャ リア警察官、神谷はふとしたことで闇のハンターの噂を耳にする。
 ゆいいつ、邪神の復活を阻止できる〈光の発現者〉、藤木ミチルは、今は大学生。街ゆく女性が振り向くばかりの美青年となっていた。その身辺にも 異常現象が起こり始め、彩乃はミチルに迫った危機の恐るべき正体を知ることになる。
 折しも、横浜は開港記念祭に向けて盛り上がっていた。しかしその巨大なイベントにも、ひそかに魔の手が迫る。
”古きものども”の大いなる復活のために、横浜の街が少しずつ魔界へと変貌してゆく……。


刊行予定は以下の通り
『邪神街』上……2016年8月末
『邪神街』下……同年11月末
『クトゥルーハンター 〈屍鬼狩り〉』・・・…2017年1月

「アナタが忘れた町が、どこかにある・・・・・・」

『新春! クトゥルー初め2016』イベントレポート

るるい宴さん作のクトゥルー帽子に脳みそ寄生されていたりこです。
オークションの集金&ビンゴゲームの景品受け渡し係を務めさせていただきました!

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1月16日に開催された『新春! クトゥルー初め』のレポートです。

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『戦艦大和 海魔砲撃』のプロローグを有志のファンにより寸劇化しました。
『戦艦大和 海魔砲撃』は、元は田中文雄先生の作品ですが、2013年に菊地秀行先生にクトゥルー作品として加筆をいただき、復刊。このプロローグは菊地先生が執筆されたのですが、第2次大戦を舞台とした架空戦記なのになぜかラヴクラフトとニャルさんの心温まる?やりとりで、CMF読者の間で大受け。
菊地先生のご様子をひっそり見ているとニヤニヤしながら鑑賞されていました。

そしていよいよ菊地秀行先生と望月三起也先生によるトークショー。
白ジャケットがカッコイイ望月先生。映画の中では『駅馬車』が一番お好きだそうです。

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菊地先生も望月先生も書いたことはどんどん忘れていくそう。ひとの作品のことはものすごく覚えているのに・・。
似た者同士のお二人。お話がどんどん展開して止まらないのを見て編集者Sいわく
「全然決めてた流れとちがう(笑)」
私はその間、望月先生の付き添いでいらっしゃっていた漫画家のばら・さかき先生から業界裏話を拝聴するというナゾに贅沢な状況でした。

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トークショーの後は望月三起也先生ご提供によるオークション開始!
ワイルド7カラー原画、色紙はトークショー直前にバックヤードで仕上げた出来立てほやほや。
神々しすぎるう! 望月先生の汗も乾かぬうちです(はあはあ)
望月先生のお弟子さんのアスカさんが
「オークションの売り上げは先生の入院費になります!」
と宣言。当日も体調不良にもかかわらずお越しくださっていたのです。
ファン魂に火がつき、ためらいもなく上がっていく入札価格。

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あの高須力弥先生も色紙を落札しました!

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その後先生お二人のサイン会の予定でしたが、望月先生は体調がすぐれないためお帰りになることに。
出演の約束を果たそうとかなり無理をしていらっしゃったそうです。
客席から盛大な拍手が沸き起こる中ご退場。ありがとうございました!

そのあとはクトゥルー初め恒例のビンゴ・ゲーム。
今回もお宝ザクザクです!
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【豪華景品紹介】

・クトゥルー映画お勧めダイジェスト(菊地秀行先生ご提供)

・ワイルド7クリアファイル(望月三起也事務局ご提供)
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・黒史郎先生編集の懐かし昭和の少年雑誌に掲載された化け物・妖怪辞典。豪華、黒史郎先生のイラストつき!:10冊(黒史郎ご先生提供)


・妖怪画家・金子富乏氏制作の「角大使」(黒木あるじ先生ご提供)
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(画像左の日本酒「九頭龍」は、当日、皆さんにお配りしました)

・サークル・ギルマンハウスグッズ:(山田剛毅先生ご提供)
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・るるい宴グッズ(鷹木骰子先生ご提供)
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・to 様より画集&ポストカード
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・月夜さまよりペンダントヘッド(ブラックファラオ&「邪神決闘伝」)
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黒史郎先生が「邪神決闘伝」ゲット!
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・『超訳ラヴクラフトライト』ポスター&ポストカード


常連の方はよく出るワードを心得たもので素早く達成。
最後にラインが埋まらなかった方が順番に景品を受け取りに来たのですが、なぜかよく見るお顔ばかり??
それもそのはず、ワードがマニアックすぎ!
物欲よりも我が道を行く。
人生をクトゥリストに見たのでした。

隻眼流廻国奇譚『血鬼の国』(菊地秀行著)

『ウエスタン忍風帳』の発売も2016年1月23日に決まり(…というか年末年始、地獄の作業が待っているのですが)、
早くも来年春には、菊地秀行先生の次回作が決定しました!
待望の吸血鬼時代物!

タイトル(仮)は
隻眼流廻国奇譚『血鬼の国』

こんなあらすじです。

 柳生十兵衛三厳――将軍家指南役にして大目付・柳生但馬守宗矩の嫡男たる隻眼の剣豪。彼にはその生涯において二年間に及ぶ謎めいた空白の期間がある。
 将軍家の勘気を蒙り、柳生の里に蟄居していたとも、父の命を受けて諸国を巡り、諸大名の動静を隠密調査していたとも伝えられるが、彼に謎の2年間を命じたのは、黒衣の宰相・大僧正天海であった。
 この国に、カメ腹の腫物のごとき異怪が生じつつある。それを探り、抹殺せよと。
 白雪の峰々が蒼穹に挑む信濃〈波仁阿落〉に踏み入った十兵衛は、月輪に黒い翼を映す飛鳥の影と、その下で舞い狂う全裸の美女を目撃する。美女は金髪であった。
 さらに山中で兵たちに追われる農民の姉と弟を救った十兵衛は、二人からこう打ち明けられる。藩主・波仁阿八雲守は、半年前この地を訪れた金髪碧眼の娘によって、夜しか姿を見せぬ異人に変容し、その家臣団も何やら得体の知れぬ諸々に姿を変えつつある、と。城下のあちこちから姿を消していく女たち、やがて見つかった死体の喉もとには二つの歯型が食い込んでいた。
 そして、深夜、親が子が見つめる中で、女たちは甦る。
 事態を憂慮する家老の家へ招かれた十兵衛を、悪鬼と化した剣士たちが襲う。まさか、宮本武蔵がいようとは。
 柳生の秘剣をもっても死なぬ彼らを、十兵衛と家老の娘・多恵はどう迎え討つか。
 死闘に凍りつく闇の奥から現れた真の敵に、傷つく十兵衛。 そのとき、柳生の里から次男・刑部友矩と三男・主膳宗冬が救援に駆けつけた。


そして、なんとイラストは、菊地先生の作品ではお馴染の末弥純先生です!

ご予約は来年1月末ごろから開始します!
プロフィール

邪神の巫女

Author:邪神の巫女
クトゥルー様にお仕えしています。
クトゥルー様の教えを記した経典作りと宣教に日夜励んでいます。

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